みなさん、こんにちは。ひーちゃん です。
楮を育てて紙漉きをするまでの和紙作りの一連の作業を、全6回のワークショップで体験してきたよ!
子どもの未来をひらく長期ワークショップ「なんと和紙ものがたり」
梅雨 畑の草むしりや楮の間引き(6月12日)
これが楮の若葉。宿根草で、株の元からいくつもの芽が伸びてきた。
間引くポイントを教えてもらったよ。この先の成長や作業効率を考えて、株の元から真っすぐに伸びている若葉を残したよ。
間引き作業と草むしりを同時進行でやったよ。
作業が終わった畑は、ちょっとサッパリして見えた。それにしても、新緑がキレイ。
夏 楮の芽かき(7月23日、8月22日の2回)
楮の脇目を取る芽かき作業には参加できなかったけど、大きく成長した楮を見てきたよ。伸びてる!
楮畑がジャングルみたい!楮は真っすぐに伸びてる。間引きのおかげ。
秋 楮の刈り取り(11月13日)
楮の葉が落ちて、いよいよ楮の刈り取りをしたよ。3メートルくらいに伸びてた。
刈り取りのコツを教えてもらったよ。実際にやってみると、思いのほか力のいる作業だったよ。
刈り取られた楮の束たちと秋の山。
楮の束が並んでいる景色も良き。高校生やシルバー人材センターの皆さんにも刈り取ってもらったらしい。
冬 楮蒸しと皮はぎ作業(12月11日)
和紙の原料の楮の表皮は蒸してから、はぎ取ります。楮は、蒸すと小豆みたいな香りがしたよ。
楮の皮はツルーっとはいだよ。はいだ後の楮の木肌はすべすべ。夏の芽かき作業の成果もあって、節のないキレイな楮たちだったみたい。
はいだ皮は10枚くらいで束ねて、しっかりと乾燥させます。
冬 塵取りと紙漉き(1月8日)
合掌造りの屋根から湯気が出てるくらいの良い天気。
乾燥した楮はこんな具合に束ねられてた。別の和紙の産地に出荷もされているそう。
楮の表面の黒っぽい皮を取る作業を経て、こんなにキレイになったよ。ここまでにするのは、五箇山のおばあちゃんたちの冬仕事だとか。
優しく広げると、細い細い繊維が見えてきた。少~し和紙に近づいてきたっぽい。
キレイな和紙を作るために、この段階で不純物を取り除く「ちり取り」の作業をしたよ。かなり根気のいる作業だったけど、五箇山のおばあちゃんたちは楽しくおしゃべりしながらやっているんだとか。
不純物を取り除いた楮は、木槌で叩いて、さらに繊維を細かくします。
叩いたらこんな感じ。和紙になるとは思えないんですが!
叩いた楮と、つなぎのトロロアオイをここに入れてかき混ぜます。かき混ぜるのもなかなか重労働だった。
これがトロロアオイ。かなりの粘度です。
いよいよ紙漉き。たてたて、よこよこの動きが繊細で、難しかった。
楮を育てて、それが和紙になるまでに、およそ1年。
手間もひまもかかるけど、多くの手仕事を経て、あの美しい和紙ができあがることを体験したよ。
福光美術館のFBページが詳しいゾ!
■1月8日 第6回目「紙すき」
■12月11日 第5回目「楮蒸しと皮はぎ」
■11月13日 第4回目「楮の刈り取り」
■8月23日 第3回目「芽かき作業の2回目」
■7月23日 第2回目「芽かき作業」
■6月12日 第1回目「間引きと草取り」
五箇山和紙の里ホームページでも詳しく紹介してる!
■アートで遊ぼう「なんと和紙ものがたり#5・#6」完結編
南砺市のホームページにも詳しく載ってる!
■「なんと和紙ものがたり」五箇山和紙できたよ!
■楮の刈り取りを体験!~なんと和紙ものがたり~
■五箇山和紙で子どもたちの未来をひらくワークショップ開催
ふくの~とではこちらを紹介!
■この写真は何がどうなっている様子かな?【ふくの~とクイズ】
■渡原の大栃の木が光に輝いていて、まるでジブリの世界にいるようだったよ。