先日、2回に分けて、
富山の冬のご馳走かぶら寿司についての投稿がありましたね!
私からは、
五箇山の冬のご馳走
「くき」
をご紹介致します!
「くき」とは?
因みに、五箇山の中でも、
しゃくし菜で漬けるか、白菜で漬けるかは、
住む地域で分かれているようです。
余談ですが、我が家はしゃくし菜です。
この冬は、街でも
でかいこと雪が降り積もり、交通マヒが起こるなど、
大変な冬となりましたが、
元々、五箇山では、これくらいの積雪が当たり前※1
昔は、除雪車すらないので、
所謂、陸の孤島となる場所でした。
※1:但し、何日にも分けて降り積もるのが普通でしたので、今年は山も大変でした。
そんな冬を越えるのに必要なのが、保存食
夏~秋の間に育て、収穫した野菜を、雪が降る前に
どっかりと漬物にするのも、その一つ
昔の知恵ですね。
ところで、幾ら寒いとはいえ、
春まで残った「くき」は発酵がどんどん進んで、
ともすると、酸っぱくなることも。
そこで、茹でて、火を通し、食べられる様にするのも一般的です。
我が家では、酸っぱくなってなくても、
茹でて、油炒めに仕上げるのが、定番です。
さて、
この「くき」
何が凄いかって、
米にも合う
酒にも合う
そして、
くき、米、くき、米、米、くき、米
ここで、米が無くなりおかわり、米、くき
ここでくきが無くなり追加、米、
くき、米、米、くき、米、米、くき、
ここで、米が無くなりおかわり、米、くき、、、
そう
米と「くき」の無限ループ現象が起こるという
恐ろしい食べ物なのです。。。
写真は、「くき」の油炒めです。
ここまできて、
「くき」ってどんな味よ!となった方
このご馳走は、家庭の味なので、私はスーパーでは見た事ないなぁ。
実際に作ってみたい!という方は、
「くき」作り体験がある様です。
気になる方はぜひ!
その他、五箇山にある味処髙千代
って店で、
くきステーキなるものが食せます。
この冬は「くき」を食べて
昔の人の冬の過ごし方に思いを馳せるのも
良いかもしれませんね。